倉敷市下津井の漁業用品専門店亀仙商店が、きょう9月30日で閉店し、144年の歴史に幕を下ろしました。
瀬戸大橋のたもと、下津井の港町で144年商いを続けてきた亀仙商店。
営業最終日も普段通り、漁業関係者が店を訪れ、6代目の亀井敏明さん夫妻が対応していました。
亀仙商店は、漁業で使うロープや網などの専門的な道具を、およそ1500アイテム取り扱っています。
ただ、営業最終日、棚には商品があまり残っていません。
最終日も次々と商品が客のトラックに積み込まれました。
下津井だけでなく、瀬戸内沿岸の漁業関係者も含めると、少なくとも500人の固定客を抱えています。
漁師の心をつかんできたのが、豊富な在庫と迅速な対応です。
岡山県内で数少ない網の製造や急ぎの修理も手掛けていました。
しかし、離れの作業場は今年までに解体していて、この9月で店の営業も終了。
建物も年内に解体するということです。
その理由が、漁師の減少と資材の高騰です。
倉敷市の漁師の数はこの10年で半分に減っています。
そこに、中東情勢による原材料費の高騰が重なり、閉店を決断しました。
店の近くにある漁業協同組合の組合長も、長年の功績をねぎらいました。
漁師に寄り添い144年。
亀仙商店の築き上げた信頼が、ここにあります。
閉店は、きょう午後7時です。
なお、これまでの顧客には、県外の専門店や漁協での購入先を紹介して、できるだけ漁業資材の購入修理に困らないよう対応しているそうです。




